世界情勢の先行き不安と物価高騰の波はバレンタイン商戦にも大きな影響を与え、商品価格の値上げだけではなく、価格を据え置きながらも内容量を減らした隠れ値上げも増えています。特に日本国内ではチョコレートの原材料となるカカオは輸入に頼らざるを得ず、輸送費の高騰や円安の影響をダイレクトに受けることから価格転嫁は避けられません。そんな中でバレンタインにチョコを渡す相手が多い方にとっては費用負担も大変で、今年はどうしようかと頭を悩ませているところです。一部の企業では義理チョコ禁止などの措置を取っているケースもありますが、その一方でコミュニケーションの潤滑油として義理チョコを推奨しているケースもあります。

このような厳しい情勢を乗り切るためのひとつのアイデアとして浮上してきたのが、原点に立ち返り手作りチョコを贈ると言う方法です。バレンタイン向けのチョコレートの価格のポイントは原材料費に加えて華やかなデコレーションにあり、ここには繊細なデザイン力と技術力が必要になることから価格のボリュームゾーンを占めています。このデザインと技術の部分を削減し、自らで行うことで全体的なコストを下げようというものです。そのような情勢を受けた各メーカーでもバレンタイン向けチョコの手作りキットを販売しており、板チョコをベースにクリームや様々な形をした砂糖菓子をデコレーションすることでオリジナルのチョコが完成します。

今期のバレンタインは手作りチョコレートで、一味違ったプレゼントをするのがトレンドとなりそうです。バレンタインのことならこちら